「はじめアルゴリズム」の記憶に残る面白さ
【先週(#54)のはじめアルゴリズム】
飼っていた猫のミー助が死んだことを悲しむ天才数学少年のはじめ。
ミー助がいなくなった・・・
ミー助は「0」になったのか・・・
「でもやっぱり違うんだ」
「だって僕は今もミー助のことを考えている」
「ミー助が今も僕を動かしてるんだよ!」
「かたちが変わっただけなんだ」
(©はじめアルゴリズム)
【今週(#55)のはじめアルゴリズム】
死とは何か?「0」とは??「1」とは???
数とは何だろうか?
(©はじめアルゴリズム)
ミー助の死をきっかけに、今まで「当たり前」に思っていたことに、疑問を持ち始めるはじめ。
師匠の内田は数の歴史を紐解いていく・・・。
そもそも人間の認識は、「3」以上の数は「たくさん」であった。
やがて人が集まり交流が複雑になり、「たくさん」を厳密に表現する必要が出てきた。そうして生まれたのが4、5、6・・・「自然数」だ。
さらに土地や物を分けるために「分数」が生まれ・・・「負の数」「0」の発見、分数で表せない「無理数」、「虚数」「複素数」・・・。
(©はじめアルゴリズム)
内田の話は続き・・・、
ふと、はじめは理解する。
「あ・・・そうか」
自分が何を「わからない」と思っているのか・・・
自分が何を「しりたい」と思っているのか・・・
(©はじめアルゴリズム)
「ウチダに教わっててよかった・・・!!」
一方、数学にとっての地盤となっている”豊かな情緒”を持っているハジメに、
「よりよく数学を教える方法はないか」
「もっと相応しい指導者がいるのではないか」
と悩んでいた内田は、はじめとミー助を見ているうちに、学生時代に「数学ができなくなった時期」があったことを思いだす。
数学者である内田は、「無駄な時間を費やした」と話すが、
話しながら気が付く・・・。
(©はじめアルゴリズム)
「はじめアルゴリズム」は数ある漫画の中でも、屈指の面白さの漫画だと思っていますが、「ミー助の死」からの流れは記憶に残る面白さです。
特にミー助が「0」になったのではないと気付く瞬間は「感動」という言葉でも不足するほどの情動を感じる人もいるでしょう。
ぜひ、”はじめ”から読んでみてください。