「イハーブの生活」ハードボイルド・ゆるふわクライムサスペンス
不世出の天才・小路啓之が描く、おもちゃ箱みたいな世界の憎めない純情な悪人たちと捻くれたかわいげのない少年の話。(全3巻)
(©イハーブの生活)
【あらすじ】
自分は稀代の怪盗”マジック・ムッシュ”の息子だと思いこんでいる、人工授精で生まれた少年・イハーブは、入院した病院で逮捕されている強盗団”紅バラ友の会”の”片腕ガンズ”に出会う。
(©イハーブの生活)
「昔、ムッシュの弟子だった」と話すガンズ。
ムッシュに近づきたいイハーブは、自分を人質にガンズの逃亡を手伝おうとするが・・・一方、”紅バラ友の会”の”ミス・ローズ”と”Dr.ボンベイ”もガンズ救出のため病院へ向かっていた。
(©イハーブの生活)
【以下、「イハーブの生活」の最高なところ】
まず、ネーミングセンスと登場人物が最高!
ほかにも、熱血刑事の”トニー谷田”、奇術師の”マジカル・エリー”、”9月の蒼い旅団・グレーチョス”、”黒い枢機卿・ヤハベ”などなど個性的なキャラが続々登場するぞ!!
(©イハーブの生活)
しかも、全員濃い!癖が強い!!カッコいい!!!
次に、世界観が最高!!
おもちゃ箱みたいなフォルムに
(©イハーブの生活)
無国籍な街並み・・・
(©イハーブの生活)
嗚呼・・・素敵!!
最後に、ストーリーが最高!!!
クライムサスペンスの必定、犯罪者に待つのは悲劇しかありません。
熱血で情に厚いガンズも、悪者になり切れないローズも、すっとボケてて憎めないボンベイも、全員に罰がくだります。
そして、ちゃんと救いがあります。
ジェットコースターのようなスピード感と、先の読めない怒涛の展開に、シニカルなジョーク、人工授精で生を授かったイハーブは自身のイデアを見つけることができるのか・・・。